マキアだぞぃ

好き勝手に書きます

全人類「アニメ BanG Dream! It's MyGO!!!!!」を見たか?見たよね??

はじめに

2年ぶりです。CTRL OBのマキアです。

今回のAdvent Calendarはこの記事を書きたくて勝手に開催しました。これから記事を書くみんなもこの記事くらい気軽に書いてください。

という訳でCTRL Advent Calendar 2023 1日目の記事です。どうぞ。

注意事項

この記事はアニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」のネタバレが大量に含まれています。この記事を見る前にアニメを視聴する事を強く推奨します。 それでも閲覧する場合はその点をご了承ください。



















BanG Dream! It's MyGO!!!!!』について

はい、何故まだアニメを視聴していない人がこの文章を見てるんですか!? こんなしょうもない記事を見る暇があるなら、あなたの4時間半を私にくださいませんか?(祥子ボイス)

Amazon.co.jp: BanG Dream! It's MyGO!!!!!を観る | Prime Video

↑迷子の1話リンクです。大切な初見を、このような記事に使うのではなくご自身の目で確かめてください。マジで。

それでも「いやぁ...どんなアニメかも知らないし...バンドリってシリーズものでしょ?」という方も少なくないと思います。 大丈夫。このアニメから見始めれば全く問題ないです。MyGO!!!!!は既存バンドとは独立した存在なので、バンドリを全く知らない人でも楽しむ事ができます。 もちろん今までのバンドリを知っている人にも見てほしい。というか全人類見よ?

MyGO!!!!!は歌ってみたも多数YouTubeに投稿しています。アニメを見るのをまだ渋ってる人も一回聞いてみてほしい。とっても良いから。

この先はアニメのネタバレを本当に多く含んでいるので、お願いだからここで止まってアニメを見てほしい。最後のお願いです。



















アニメ「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」

ではここからは全員迷子のアニメを見てる人が閲覧していると信じて感想を書きたいと思います。

MyGO!!!!!との出会い

私がMyGO!!!!!(今後は迷子と書かせていただきます。)と出会ったのは、今年のアニサマだった。迷子の事は完全にノーマーク、存在自体は知ってたけどその時の私は完全に虹ヶ咲にお熱。だからアニメも「まぁ評判が良かったら見るか...」くらいの温度感。

虹ヶ咲を楽しみにアニサマ3日目の当日に連番者(友人)とライブ前に酒を入れまくっていたのだが、その友人は迷子アニメを前日に最新話まで一気見していた。

酔いが回り出した頃、友人が「マキア君さ...迷子アニメ見た方が良い。」と真剣な目で訴えかけてきた。「10話が本当に良い。俺はブッ刺さっちゃった」と酔いながら言ってきたので、俺もベロベロに酔いながら「分かった、今日のライブが良かったら見るよ」と適当に返事をした。

そして始まったアニサマ3日目、いよいよ俺が楽しみにしていた虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会のライブが終わった後。センターステージで突然迷子の演奏が始まった。

その時に演奏した曲の一つに『潜在表明』があったのだが、ボーカルの子の叫びとも言えるポエトリー・リーディングを初めて聴きながら「何なんだこのバンド...」となっていた事だけ覚えている。そう、俺の知っている「バンドリ」ではなかった。

このライブが終わった後、(しばらくオーイシさんの余韻で数日間べしょべしょに泣き崩れていたのですが)アニメを見る事にした。約束は守らないとだからね。

登場人物

  • 千早 愛音(ちはや あのん)

物語前半の主人公的な存在で、基本的に愛音を中心に物語が進んでいく。所謂「ミーハー」な性格で、流行りのモノに手を出しがち。

愛音ちゃんはバンドリの世界についての知識が全く無く(既存バンドの名前すら知らないレベル)、全ての言動や思想が「浅い」。久しぶりに見てて共感性羞恥に陥りそうになってしまって辛かった事をここで表明しておく。私もCTRLに、「プログラミング全く分からない」状態で入ったのもあり過去の自分と凄く重なってしまった。「見栄」「知ったかぶり」「浅い知識でマウントを取る」など、誰もが一度は生きててやってしまうような事を愛音ちゃんはアニメの中で何度もやるのだ。

そんな愛音ちゃんを見てだんだんと「自分もちょっと愛音ちゃんみたいな経験あるな」と視聴者が共感していく。だから愛音ちゃんが悲しんでいると我々視聴者も辛くなってしまう。そんなキャラクターだ。

  • 高松 燈(たかまつ ともり)

この物語の主人公。物事の感性が周りと少しズレている、所謂「不思議ちゃん」。この物語の凄いところは燈ちゃん自身が「みんなとズレている」という事を認識してしまっているというところ。そしてそのズレに対して後ろめたさがあるという事。そんな燈ちゃんは視聴者目線だと「よく分からない子」ではなく、むしろ「心理描写が分かりやすい子」になっている。だからこそ燈ちゃんの言動や表情一つ一つが我々視聴者にもよく伝わってくる。非常に魅力的なキャラクターになっている。

  • 長崎 そよ(ながさき そよ)

公式サイトの説明文を一旦そのまま引用する。

月ノ森女子学園の高校1年生。吹奏楽部でコントラバスを担当している。いつも穏やかな雰囲気のお姉さん的存在。誰にでも優しく、周りから頼られることが多い。考え事をしながら指先をいじる癖がある。

このキャラクターが物語中盤以降とんでもなく凶変する事になるとは、視聴段階では思ってもみなかった。実際MyGO!!!!!プロジェクトが始動してからアニメが放送されるまでキャラクターを演じたままラジオを行う「迷子集会(まいごセンター)」やYouTubeショートでMyGO!!!!!のショートアニメを流していたりしていたが、いずれも上記の説明の通り「いつも穏やかな雰囲気のお姉さん的存在(ママ)」として描かれていた。アニメ前半でも何も知らない愛音ちゃんを導く存在として描かれており、視聴当時は所謂「物語における重要なキャラクター」だと認識していなかった。

  • 椎名 立希(しいな たき)

私がこのアニメを見ようと思った要因の一人。何とこのキャラクターの声優が林 鼓子さんで、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の優木せつ菜役の方なんですねぇ。ただ、せつ菜ちゃんとは違い立希ちゃんは凄くぶっきらぼうな性格をしており、基本的にずっと怖い。こちらも後述するが燈ちゃんが大好きで、アニメでは基本的に燈ちゃんの為に行動する事がほとんど。燈はかわいいんだよ。

  • 要 楽奈(かなめ らあな)

バンドリ君本当にやってくれたなぁ!?というキャラ。とんでもないギミック(ギミックって言うな)を抱えているのだが、それは今回の記事では省略します。この子は野良猫の擬人化だと思っていただければ()。神出鬼没で物事を「おもしれー」か「つまんねー」か「抹茶」の3つで判断してる(?)。おもしれー女、の子。

アニメでは所謂「イニシエーター」的役割を果たしている。燈が語り始めれば楽奈ちゃんがギターでBGMを流し、楽奈ちゃんがギターを弾けば燈ちゃんが詩(うた)い始める。このバンドは楽奈ちゃんから始まると言っても過言ではない。やばい泣きそう。

BanG Dream! It's MyGO!!!!!の見どころについて

このアニメは「とある回の3分間を表現するために全てを費やしたアニメ」です。人それぞれ感性が違うと思うので絶対そうだ!とは言いませんが、私はそう感じました。後ほど語らせてください。

3話までの内容について

という訳で『BanG Dream! It's MyGO!!!!!』の視聴を開始したのだが、これがまた初手からビックリさせられた。

開始2分で名前も知らない女の子達がいきなり名前も知らないバンドを解散するところから始まる。え?どういう事だ?

この解散したバンドについては3話で詳細が分かった。どうやらバンド名は「CRYCHIC」と言い、ライブ後にSNSで「ボーカル必死すぎ。」という感想をメンバーが目にした事でバンド間に亀裂が入り、解散したようだった。(実際にはミスリードだという事が後に判明するのだが、その時点ではそのような演出になっていた。)

この3話は24分間全て「高松燈の一人称視点」で過去を振り返る演出になっており、これは3Dアニメだからこそできる演出だった。以下は3話のあらすじ。


幼少期から彼女が「人とズレている」事を燈の一人称視点でじっくり描かれた。先生に「お友達と外で遊ばない?」と聞かれても石を集める事に夢中な燈。友達が「燈ちゃんも葉っぱ好きなの?ミヨも好き!」と笑いかけてくれた事を「ミヨちゃんも"何かを集める事"が好き」だと勘違いし、ダンゴムシを沢山渡して驚かせてしまう燈。ちなみにお母さんから後に「ダンゴムシいっぱい貰ったら、お母さんも嫌だな〜」と優しく注意されたのだが、燈はこの頃から「みんなとズレている」という事を認識してしまう。「世界からズレないように」「人間になりたい」等の言葉をア・テンポノートという自由帳に書くようになる。

中学に入っても燈の感性はみんなと少し違う。登校中に昨日のドラマが感動したと話しているクラスメイトから「燈ちゃんも見た?昨日のドラマ。」と聞かれた際には「うん、なんか...怖かった...」と返し、共感してもらえない。「みんなみたいに友達できたけど」「みんなといるのに独りみたいな」「人間になりたい」とア・テンポノートにどんどん燈の言葉が綴られていく。

そんな中で出会ったのが「豊川 祥子(とがわ さきこ)」だった。彼女は燈のア・テンポノートを見て「歌詞ですの!?」と嬉しそうに燈に聞く。もちろん燈にはそんなつもりは一切なかったが、その後祥子の家でア・テンポノートに書かれている言葉を燈の目の前でピアノを弾きながら歌い出す。そう、燈が書いてきた言葉は「歌」になったのだ。(この時に歌った曲は「人間になりたいうた」という。覚えておくように。)

そして祥子は燈に「私と、バンドを組んでくださらない?」と提案する。その後祥子は「長崎 そよ」「椎名 立希(しいな たき)」「若葉 睦(わかば むつみ)」をメンバーに引き入れ、5人のバンド「CRYCHIC」を結成した。 ボーカルは燈が担当する事になったがメンバーの前で歌うのも恥ずかしく、中々歌う事ができない。「何で私(がボーカル)なの?」と聞く燈に祥子は「燈の歌詞は、心の叫びなのですから。」と優しく伝える。

次第に彼女達はどんどん親睦を深め、燈は「やさしく」「美しい」「温かい」という言葉を書き並べ、初めて「詩(歌詞)」を書いた。曲名は「春日影(はるひかげ)」、BanG Dream! It's MyGO!!!!!における一番大事な曲だ。

祥子はこの詩を読んだ時、「春日影は...私達の歌ですのね...」と泣きながら言った。そう、燈の詩は読んだ者の心を震わせる。「この詩は"私"の事を言ってくれている」。そう思わせる才能が彼女にはあった。そんな彼女が書いた"詩"は祥子が作曲し、"歌"となったのだ。

春日影のイントロは祥子のピアノから始まる。とても温かい曲に本当に感動したのを覚えているし、これからも忘れる事はないと思う。本当に私にとっても大事な曲になった。

そんな彼女達CRYCHICは初めてのライブを大成功させる。メンバー(主に立希ちゃんが)泣きながら燈を褒めちぎる。そんな素晴らしいライブを終えた彼女達は...

解散した。どうしてこうなったのか、誰にも分かってない。突然「CRYCHICを、辞めさせていただきますわ」と告げた祥子。「私は、バンド、楽しいって思った事...一度もない。」とCRYCHIC解散を決定づけた睦の一言。全部燈やそよ、立希は分からない。もちろん私達視聴者も。

そうして彼女達は傷付いた。燈は「自分だけ泣けないのは、どうしてだろう...冷たいのかな...何かが欠けているのかな...人間として。」「皆みたいに大事なものがない。皆みたいに、涙するほど大事なものが欲しい。」「あるとすれば、それは...CRYCHICだった...」と涙しながら思うのだった。


という非常に重い過去が言及されていく。3話で燈ちゃんの一人称視点での映像を見せられた我々視聴者はもう燈ちゃんの事をただの「不思議ちゃんなキャラクター」と思うことができなくなる。だって燈ちゃんが考えている事、感じた事、嬉しかった事、辛かった事...全部とまではいかなくても知ってしまったから。

こういった回を重ねていき、次第に我々視聴者は「千早愛音」と「高松燈」を見守りたい、頑張ってほしい、救われてほしいという感情になっていく。

9話までの感想

このアニメの凄いところは9話までずっと辛いということだ。昨今のアニメは所謂「3話切り」なんて珍しくなく、何だったら1話でつまらなかったら視聴を切られてしまう事も少なくない。更に最近は「見てもストレスを抱える事なく視聴でき、それなりにカタルシスを得られる」ような作品が求められており、このアニメは時代に反しているとも言える。

驚く事に、9話までに得られるカタルシスはほとんどないと言ってもいいかもしれない。7話で初ライブを成功させたと思ったらCRYCHICの地雷を完全に踏み抜き誰も幸せにならなかった。

それどころか9話時点で5人は完全にバラバラになってしまう。文字通り全部失ってしまったとも言えた。

そして9話終了時、登場人物全員が闇を抱える事になる。長崎そよは「豊川祥子に拒絶された事でバンド活動をする意味を失ってしまった」。彼女はCRYCHICの事を未だに忘れられず、また"あの時の5人"でバンドができるように愛音を利用していた。だがCRYCHICを復活させる事は絶望的になってしまい、9話時点で練習に顔を出すことはなくなった。だってもう愛音に価値がないから。一緒に居ても意味がないから。

椎名立希はそんな長崎そよの気持ちを知ってしまい、バンドメンバーから切り捨てる事を(勝手に)決意する。立希は「高松燈と一緒にバンドをする」事"だけ"が目的で、燈とバンドを続ける為に動いてしまったのだ。結果としてその行動はバンドが完全に崩壊する要因となってしまった。

要楽奈は長崎そよについて迷っている高松燈を見て「つまんねー女の子」と吐き捨て、8話時点でバンドから消えてしまう。お前本当に自由だな。

千早愛音は立希から「あいつ...お前も楽奈も要らないって。燈と私を繋ぎ止める為に利用したんだよ!」という事実を知らされ、記憶力の良い彼女は今までの長崎そよの発言を思い出す。『燈って...高松燈ちゃん?』『お友達なの!』『愛音ちゃんとバンドするんだけど、立希ちゃんも一緒にやらない?『愛音ちゃんのお陰で、久しぶりに燈ちゃんと話せたから。』『ねぇ、私達...もう一回やり直せないのかな?バンド。私と、燈ちゃんと、立希ちゃんと...』

そう、今まで一度だって"自分"が含まれた事なんてなかったのだ。その事に気づいてしまった愛音ちゃんは「私、要らないんでしょ?...燈ちゃんはそよさんとCRYCHICやりなよ。」と悲しい表情のままバンドから離れてしまう。ここまで愛音ちゃんに共感したり応援したりしていた我々視聴者は本当に行き場のないぐちゃぐちゃな感情を抱く事になる。私に至っては「もうこいつらとバンドしなくていい。愛音ちゃんだけ幸せになってくれ...」と思ってしまう程だった。というか悔しかった。あまりにも報われなさすぎて。

高松燈は自分が歌った「春日影」によってまたバンドが崩壊し(燈ちゃんにとっては2回目)、「バンドなんて...やりたくなかった...」と泣き慣れてない子どものように目をゴシゴシしながら涙する。「皆みたいに大事なものがない。皆みたいに、涙するほど大事なものが欲しい。」と3話で語った燈ちゃんが初めて視聴者に見せた泣く姿だった。

という文字通り「最悪な状態」で9話が終わってしまった。全員が「自分のことだけ考えている」状態、「メンバーの事を誰一人見ていない」という状態。視聴時点では正直ここから挽回することは勿論不可能、「どうやって視聴者にカタルシスを提供するんだ?」という風にすら思っていた。あの衝撃の10話を見るまで。



















BanG Dream! It's MyGO!!!!! 10話『ずっと迷子』

みんな傷付いてきた。それは登場人物だけじゃない、我々視聴者も。

だって9話分の重みだ。それこそ時間で言ったら約4時間。毎週見てた人にとっては2ヶ月半もの期間。

この時間で"全員"の心はバラバラになってしまった。もう何を言ったって伝わらない。

上部だけの会話の無意味さを理解させられた。キャラクター達だけでない、私達も含め全員がお手上げ状態。

そんな状態からBanG Dream! It's MyGO!!!!!の10話が始まった。


立希は冒頭バンドについて「終わった。」と一言告げるのみ。そよは元CRYCHICメンバーの若葉 睦を完全無視する始末。

愛音はクラスで燈が登校してきても無反応。燈が授業中消しゴムを落としても後ろの席の愛音は拾わない。全部無くなってしまった。何もかも。



そんな時に燈はとある少女と出会った。偶然にもプラネタリウムで隣の席になったその少女は、席を倒すことに苦戦していた。そんな彼女を燈は助けた。ただそれだけの出会いだったが、この少女との出会いが物語を大きく動かす。

プラネタリウムの鑑賞を終えた後、燈は外でぼーっとしながら歩いていた。ぼーっとしすぎて階段から足を踏み外しそうになってしまうが、そんな燈の肩を掴んで助けたのが先ほどのプラネタリウムで隣の席だった少女、三角 初華(みすみ ういか)だった。

「大丈夫?泣き出しそうに見えたから。」と尋ねる初華に何も返す事ができず、俯く燈。そんな燈の様子を見た初華は「都会でも北極星って見えるんだよね。東京じゃ星は見えないって思っていたから。見つけた時は驚いたなぁ。」と話し始める。不器用な燈は愛音ちゃんのように愛想笑いをするでもなく、北極星を指差しながら「...大熊座。小熊座。えっと...」と初華に説明するように話し出す。指を差す仕草をした際に、いつも持ち歩いていたア・テンポノートが下に落ちる。

そのノートと一緒に落ちたノートの切れ端を拾った初華が目にしたものは、『ちっぽけな僕』という題名の燈の"詩"だった。

それを見た初華は、

「"詩(うた)"みたいだね。詩(うた)って、伝わる気がするよね。上手に言えない事も、言葉以上に。気持ちが。」

と燈に語りかける。その言葉を聞いて燈は7話でライブした時に祥子が自分に「頑張れ!」と声でなく表情で伝えてきたあの瞬間を思い出す。

そう、上手に言わなくても。"言葉"じゃなくても。気持ちは伝わるんだ。

「伝わるといいね。」と残し、その場から去っていく初華。「詩(うた)...」と呟いた燈は、ある決意をする。

かつて離れてしまった友達に。何も言えなくて伝えられなかった友達に。燈は「詩う(うたう)」事を決意した。

次の日クラスで燈は愛音に、「.......一緒に、ライブや、って...」と不器用に言葉を伝える。「そよさんどうすんの?」とぶっきらぼうに告げ、その場を離れる愛音。気持ちは届かない。

その後ライブハウスにライブの申請をする燈。何とソロで出ると言い出す。その情報は勿論そこで働いている立希にも伝わるが、ライブの日付を聞くだけ。行動はしない。

ライブハウスの舞台裏には燈を「つまんねー女の子」と吐き捨てた楽奈がいつものようにケータリングを盗み食いしていた。もちろん燈の事なんて気にも留めてない。

そんな状況の中、燈はステージに立つ。事前準備なんて何もしていない。観客も誰も燈の事なんて知らない。それでも燈はマイクと"詩"が書かれたノートの紙切れだけを持ってステージで話し始める。

「みんな、居なくて。曲もないけど。これは、詩(うた)です。」

そう告げて、『ちっぽけな僕』を詩(うた)い始める。たった一人で。

燈が語り始めればこの女はいつだってギターでBGMを流す。そう、楽奈が舞台裏で燈の"語り"を聞いて反応した。

「...そうだ。これは、詩(うた)なんだ。」この語りの直後、突然横からギターの音が流れ始める。楽奈が勝手にステージに上がり、ギターを弾き始めたのだ。

この詩は、楽奈から始まる。このバンドは、楽奈から始まる。

そうして『ちっぽけな僕』を詩い切った燈。観客からは戸惑いながらも拍手の音。楽奈は一言「おもしれー女、の子」と呟く。

このライブの様子は徐々に話題になっていく。毎回変わる歌詞。ギターのアレンジも変えてきてる。「面白い子たち出てきたね〜」という声が徐々に広がっていく。

クラスメイトも燈のライブを見に行きはじめる。「朗読凄かったよ〜、私泣いちゃって〜」と感想を伝えるクラスメイトで燈の周りに人が集まっている。

そんな様子を見ていた愛音は自分の手を見ながら「やっぱり、要らないじゃん...」と呟く。その手にはギターの練習で出来た水ぶくれを覆う絆創膏が何個もあった。そう、愛音はバンドから離れた後も一人練習し続けていたのだ。

燈の話題は勿論立希の耳にも届く。それでもまだ行動することができない。そこに現れたのは...楽奈だった。立希の手を勝手に掴み、「ドラムやって。」と無理やりステージに連れていく。

ステージで立希が目にしたのは、独り詩い続ける燈の姿。ステージにいつも通り勝手に上がった楽奈は、いつも通りギターを弾き始める。アルペジオで燈の詩を彩る。そんな様子を舞台袖で見つめているだけの立希に、楽奈は「はよ弾け」と言わんばかりの目で訴える。

ドラムを叩く理由なんて後ででいい。燈の詩にスネアの連打音が加わる。立希はステージに、燈の元に戻ってきた。

ライブ終了後、非常階段で燈と立希は話し始める。「...何考えてるか全然分かんなかったけど。でも...燈の詩(うた)を聞いて分かった。」と自身の想いを燈に告げる。そこに突然現れた若葉睦。「そよは...分からなくなっている。」それだけ言い残しその場を去ってしまう。その言葉を聞いて燈は決意する。

『愛音ちゃんをバンドに連れ戻す』と。

次の日愛音が登校すると、席の前で燈が待ち構えていた。「...ギター弾いて。一緒にライブやって...」

「私、要らないでしょ?...」と悲しい表情で呟く愛音。

前までの燈ならここで会話が終わっていた。自分の気持ちを伝えず、そこで言葉は終わっていた。でも。

「...いる!愛音ちゃん要るよ!!愛音ちゃんがいないと...!」今まで聞いたこともないくらいの大声で叫ぶ。

「ギター、弾いて!!!」

その顔は完全に紅潮し、息も切らしている。この物語の中で一番の、燈の叫びだった。

それでも逃げ出す愛音。屋上に逃げ込むが燈も必死に追いかける。

「本当に(バンドを)やりたかった訳じゃないし...」

「だったら、どうして誘ったの?」「別にいいでしょ...」「愛音ちゃん!!」

愛音は遂に意を決する。「見栄だよ!!!」

そう、愛音は見栄でバンドを始めた。クラスメイトがみんなバンド組んでたから始めた。他のみんなのように特別な想いなんてなかった。

まるで我々視聴者が何となくこのアニメを見始めたのと同じように。何となく始めたのだ。

そんな愛音に燈は、

「愛音ちゃんは必死でもがいてて...そよちゃんも、私も。迷子だから...。一緒に、一緒に迷子になろう?」

彼女達は全員迷子。どうすればいいか、どこに向かうべきか、分からない。そんな彼女達のアニメは「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」。だからこの物語は、"迷子"と呼ばれる。

あまりにも綺麗なタイトル回収にこの時点で私の涙腺は緩んでいた。本当に良いアニメだな、と。

ただ、冒頭にも説明したがこのアニメは「とある回の3分間を表現するために全てを費やしたアニメ」である。とある回とはもう分かると思う、10話だ。

まだ10話は終わっていない。そう、このバンドには「長崎そよ」が必要だ。

ただ、長崎そよは練習にも顔を出さなくなってしまった。この状態ではステージに立たせる事は不可能。であれば、無理やりでもライブハウスに来てもらう必要がある。その役を買って出たのは愛音だった。長崎そよに「要らない」と思われている愛音は、そよの学校の校門前で待ち伏せる。

勿論そよはガン無視を決め込む。でも愛音は引かない。引くはずがない。だって燈と「一緒に迷子になろう」と約束してしまったから。その中に長崎そよも含まれているから。

無視を決め込むそよを追いかけ続けていると、そよの家に着いてしまった。そよは諦めながら愛音を家に「入れば?」と招き入れる。

家の中で愛音とそよは煽り合いを始める。「裏表凄いし、嘘つきまくりだし。意地悪いところあるでしょ?」と愛音。「迷子なんだって?燈ちゃんが言ってたよ。」と続ける。「燈ちゃんは待ってる...アンタが私を要らないって言おうが、私はやるけど。」

そんな愛音に対し「見栄で始めたくせに...」と返すそよ。でも、そんな煽りはもう効くはずがなかった。

「私たちが始めたバンドじゃん...」と答えた愛音に対し、「だったら、私が終わらせてあげる...!」と誘いに乗ってしまうそよ。見事にそよをライブハウスに来させる事に成功した。

ライブハウスまで来てしまったら、後は会話なんて要らない。ステージ上でライブの準備をする燈、楽奈、立希。観客もライブハウスいっぱいに入ってる。そんな様子を見ながら愛音はステージに、バンドに戻ってきた。「準備できてんの?」と軽口を叩く立希に「あー、はいはい」と適当に流す愛音。立希は9話で愛音にそよの事を告げた事をずっと気に病んでいたが、愛音は戻ってきた。なら、もう会話なんて要らない。

そして燈は、観客に混じっているそよの姿を見つける。観客を押し除けてそよのところに走る燈。無理やりそよの手を掴み、ステージに連れていく。「離して!」と拒絶するそよだったが、燈のやる事は決まっていた。会話する必要はない。とにかくステージに長崎そよを立たせる。そよの否定は燈の手を振り解けない。

ステージ前まで連れてこられたそよは「勘違いしないで!終わらせにきたの!」と叫ぶが、そんな声にステージ上の愛音達は何も返事をしない。ステージ前のそよの手を愛音は無理やり掴み、ステージに強引に引き上げた。

ステージに引き上げられたそよに、ベースを「待ってました」とでも言わんばかりに渡す楽奈。渡し終えるとすぐにギターを弾き始めた。燈の詩に添えてたあのアルペジオを、勝手に弾き始める。ドラムのスネアを立希も続けて鳴らし始める。

楽奈ちゃんがギターを弾けば燈ちゃんが詩(うた)い始める。このバンドはそういうバンドだ。

この詩のタイトルは「詩超絆(うたことば)」。

このアニメは、10話分という長い時間を使い、たった3分ほどのこの曲に全てを捧げた。

"燈の詩(うた)は、心の叫びだから"。キャラクター達だけに向けてじゃない。我々視聴者にも向けて。無理やりにでも納得"させる"。この曲で。

皆、詩超絆の途中で想い想いの感情を見せる。立希は「燈の心の叫びを聴き、涙を流す」。愛音は「そんな泣いている立希を見てもらい泣きする」。愛音ちゃんはそういうところも含めて良いキャラだ、本当に。そよは「CRYCHICは本当にもう終わってしまった事を自覚し、泣き叫ぶ」。詩超絆は"再生"の詩だが、そよにとっては"終わり"の詩。楽奈は「燈の詩を聴き、とびっきりのニヤケ顔でギターをかき鳴らす」。楽奈ちゃんにとって燈はおもしれー存在。そんなおもしれー存在とバンドできる事にこれまで見せたことのない楽しそうな顔を見せる。燈は「観客の方を一切見ず、そよの事だけ見つめ、涙を流しながら詩を詩う」。燈にとってこのバンドは、CRYCHIC同様「涙するほど大事なもの」なのだ。そしてこの詩を観客や我々視聴者に向けてではなく「そよに向けて」詩ったのだ。

"ここではじめよう もう一度"


この回は、本当に詩超絆を"詩い切って"終わる。

何も解決なんてしてない。まだ何も終わっていない。ただ燈が、迷子のバンドが詩っただけ。

何という強引さ。でも骨の髄まで理解させられた。「このやり方がBanG Dream! It's MyGO!!!!!だ!」と。

令和最大の鬱アニメと評された事もあった。何度も「辛い」という感想が出た。でもここに、10話で文字通り(視聴者含め)全員が救われてしまった。

アニメ結局見てないけどこの記事を見てしまったって人も、もうしょうがないから上の詩超絆の動画を見てくれ。それで気になったらアニメを見てくれ。いや、見た方が良い。心が震える体験を味わった方が良い。絶対。

BanG Dream! 12th LIVE「小さな一瞬」レポ

という訳で本当に凄い作品だった「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」だが、放送終了後2ヶ月後に単独ライブがあった。

アニメ終了後という事で絶対アニメの曲をやってくれるだろうなぁという淡い希望を抱きながら私も参戦した。

という事で、ここからは11月に行われたMyGO!!!!!単独ライブについての感想を書いていく。

ライブ後半パートについて

このライブは前半パートは5thまでのセトリを元に構成されていた。今回やらないと思っていたカバー曲も3曲(swimとHenceforth、猛独が襲う)演奏し、前半パート最後は5thライブでのアンコール曲だった、「音一会」。MCパートは担当キャラクターを演じたまま進行するという、とても楽しい体験だった。

そして後半パート一発目、披露されたのは「人間になりたいうた(燈Ver.)」だった。 この時点でMyGO!!!!!がここから何をするか、理解してしまった。そう、今回のライブは「アニメの完全再現」。MCパートをキャラクターのまま進行していたのは、全てこの後半パートの為だった。

そして2曲目に演奏されたのは...まさかの『ちっぽけな僕』。 10話をこれでもかと再現してきた。最初は燈ちゃん役の羊宮さんしかいなかった。羊宮さんは独り詩い始めた。そこに途中から楽奈ちゃん役の青木さんが登場し、『ちっぽけな僕』のアルペジオを弾き出した。という事は次は...そう、立希ちゃん役の林さんが登場し、スネアを叩く。

そして会場にいる全員が全てを理解した上で既に泣き出している人も多い中(勿論私もこの段階で既に泣いてます)、満を持して「詩超絆」が始まった。

舞台袖から愛音ちゃん役の立石さんが登場し、詩超絆の前奏部分を弾き始める。そしてそよりん役の小日向さんが登場したところで、ステージ上にある全てのライトが白く照らされた。その輝きで私は「10話のライブハウスで詩超絆を聴くモブ」になれた。アニメの世界に入る事ができたのだ。

詩超絆を演奏中、10話再現の「観客の方を誰ひとり向かずに演奏し続ける」というのもやってくれた。ここまでやってくれるのかブシロード様は...と止まらない涙を垂れ流しながら感謝した。ありがとう...

その後も12話のライブパートを再現し、最後は12話最後の「碧天伴奏」の冒頭部分を再現までしてくれた。というかセトリの最後が碧天伴奏は本当に恐れ入った。アニメで尺の都合上聞けなかった「迷子でもいい、迷子でも進めえええ!!!!」の後の部分を聞くことができた。ある意味この曲を聞いたことで私の中で「BanG Dream! It's MyGO!!!!!」の物語が完成した。ちゃんと次のAve Mujicaを何のモヤモヤを抱えずに見る事ができる。MyGO!!!!!を自分の中でちゃんと"終わらせる"ことができたのだ。

ライブを見に行って、過去一番満足度の高いだなと思った最高のライブでした。

終わりに

最後のライブの感想については完全にへばってしまってこれ以上書けないので(自業自得)、いつかちゃんと感想記事を書きたいと思います。

次回はしゃりんさんです。楽しみにしてます。

夢物語の"夢"が叶ったら、"物語"が終わってしまった話

はじめに

一年ぶりです。マキアです。 そろそろアドベントカレンダーの季節か〜と思ってとりあえず8日に自分の番を入れた訳ですが、何故か私よりも前に入れてる人がいませんでした()
去年に引き続き、今年もトップバッターになってしまった訳です。トップバッターやりたくないから後ろ目にしたつもりだったんだけどなぁ()

そんな訳で今回が何事もなければ大学生活最後のアドベントカレンダーになりますので、就活の振り返り及び何を思っていたか等を書き連ねていこうと思います。

*この記事は私の感情や思いをただただ文章にしてるだけの記事になってます。記事を読んだ方が不快になる文章がある可能性が高いので、自衛したい方はここで記事を閉じてください。

次回はしゃりんさんです。楽しみにしてます。



















思えば小学生の時から""ゲーム会社の社員になりたい""という夢を持っていました。この夢を願うようになったのも、野球の才能が小学生の時にあった為に周りの大人からの期待が凄く、その期待から逃げる手段として「野球の練習をサボってゲームをする」という行為をしていた事がきっかけでした。
ここから「ゲーム = 現実逃避」という考えに至り、「ゲームに関われば楽なんじゃね?」という小学生のマキア君は思った訳です。うーん実に愚か。

小学4年の時に「1/2成人式」という学校行事があったのですが、この行事は体育館に4年生の親全員を集めて4年生がそれぞれ将来の夢を語る、という行事でした。この時に私は全員の前で「将来ゲーム会社の社員になりたい」という夢を語りました。語ったら叶えたくなるというのが人情ってやつです。この時に私の将来の夢は決まった訳です。

夢ってのは一般的に「最終目標」だと思ってます。だからこそ夢を叶えた人は幸せになる訳ですし、最終目標に到達できないと悟った人は夢を諦める訳です。私の場合はその「最終目標」が生きてきて20数年間ずっと「ゲーム会社の社員になる」事だったんです。

大学に入ってからのあれこれ

という訳で大学1年生の時から「ゲーム会社の社員になる」為だけに就活を始めました。意味不明かと思いますが、大学1年の時から会社説明会や何故か本選考の面接も受けました。この本選考を受けさせてくれた企業にはコードレビューを個別で行ってもらったり、その後も本当にお世話になりました。名前は出せませんが、ありがとうございました。

大学2年の時には、インターンシップに参加するようになりました。その時のメンバーの中で一人だけフォロワーなんですが、多分ゲーム会社に就職できたっぽいので結構嬉しかったですね。やっぱり縁を持った人の不幸はあまり見たくはないので。

大学3年になるとそれまでの努力が何故か報われるようになります。何故かは知りませんが、自分の作品及びソースコードがめちゃくちゃ評価されたなって感じです。この頃から夢に近づいてるなという気がしてきてました。

そして遂に某年某月某日、就活してからずっと第一志望だった企業の最終面接に辿り着きました。

夢が叶った日

ここまで超駆け足で来ましたが、ここまでは所詮プロローグです。いや本当はここまでの事もめちゃくちゃ長く書いてたんですけど全部消しました。だってこんな「私頑張りました!」っていう文章を長々と見せられても不愉快なだけですからね。

という事で本編開始です。そもそも皆さんの夢は何でしたか?夢なんて大層なものはなくて平穏に暮らしたいとかですか?...まぁ別に皆さんの夢なんてこれっぽっちも興味はないです。ただ一つ言えるのは、「夢を叶えられた人はほとんどいない」という事ですかね(俺は夢叶えたわ!って人は良かったですね)。つまり、この記事を読んでる人のほとんどは「夢が叶った日」というのを知らない訳です。

かくいう私もその日まで知らなかった訳ですから、夢が叶う瞬間までの"恐怖"というのを知りませんでした。その日は全く寝られない...という訳ではなく、逆で「怖すぎて起きられない」という状況でした。現実逃避ってやつです。びっくりしました。めっちゃ汗が出てるのに全然目が開けられない。何か体も超震えてる。

どうにかして起きて朝ご飯を食べる訳ですが、両手が何も持てないくらい震える訳です。お味噌汁の中に箸を入れると味噌汁が飛び散るくらい箸を持つ手が震えてました。食事も全く喉を通りません。今まで数々の緊張する場面というのは経験してきましたが、どこか「死ぬ訳ではないし」という気持ちがあったためこのような状態にはなってませんでした。しかし、今回は違います。だって自分の夢が叶うか叶わないか、その二択になってる訳ですよ。言わば「生きるか死ぬか」と言っても過言ではないです。この状態になるのは多分この後の人生で1回あるかないかだと思ってます。

面接の自己紹介の練習も最終確認程度に行ったのですが、全く口が回らずに酷い有様でした。久しぶりにパニック状態(「もう無理だぁ!」と連呼したり涙を流したり)になってしまい、結局そのまま時間が来てしまいました。

基本面接が始まる15分前にはZoomに参加しておくものですが、夢が叶うか叶わないか、極限の状況での15分間の長いこと長いこと。ただ、流石は俺。しっかり面接は完璧とまではいきませんでしたがそれなりに纏める事ができました。

面接が終わって2分後、飲み物でも飲もうとリビングに行ったら突然電話がかかってきました。たった今まで面接してた企業からの電話でした。お察しの通り、内々定の連絡でした。20数年間越しに夢が叶った瞬間です。膝から崩れ落ちて立てなくなりました。というか、最早声が出ませんでした。なるほど、夢が叶った瞬間はこんなにも身体が言うことを聞かないんだなって感じでした。

夢が叶ったという事実

という訳で遂に長年の夢を叶えた訳です。夢を叶えられた要因は間違いなくCTRLに入部したお陰だと思ってます。部の方針として年に2回公の場に自分のゲームを出す事ができる環境があり、ほぼ毎週進捗報告を行う習慣がある。さらに先輩方にゲーム製作についてのアドバイスも貰える。本当に最高の環境だったと思ってます。

と同時に、私のように「どうしてもゲーム会社に就職したい!」という人もほぼ居なく、「まぁゲーム好きだしゲーム会社に就職しよっかな^^」という人ばかりでした。まぁこれはCTRLに限った話ではないですし「そんな事思ってもないわ!」って人も一人くらいはいると思います。別にそういう人向けに記事書いてないので今回は無視しておきます。

そんな「何となくゲーム会社受けよっかな^^」と話してる人達を見て、凄く嫌悪感を抱いていました。仕方ないでしょう?こっちはずっと用意をしてきて、就活もみんなとは比べ物にならないくらい早く始めてる訳です。それなのにぽっと出の奴の"何となく"で俺の枠が無くなると思ったらキレそうになるのもしょうがないでしょう。逆に「ゲーム会社に入りたいとずっと思ってたけど就活をろくに頑張らなかった」人達も見てて凄く嫌な気持ちになってました。私からすれば就職は最終ゴールな訳です。なぜゴール目前で同じ目標なはずなのに頑張れないんだ?せめて俺くらい就活やれよ!ってずっと思ってました。他の人を自分の物差しでしか測れないのは私の浅はかな部分ですがね。
他にもTwitterで一定層いる「就活の話題を出すと定期的に病んでるツイートをする勢(自虐等)」も意味不明でした。そもそもお前ら同じ土俵に立ててすらないからな?何で俺が鍵垢で他人の病みツイートを防ぐ為に就活ツイートを控えなきゃなんねーの?という気持ちでした。

まぁつまり、常に"負の感情"が付き纏ってました。この感情は、とても創作活動に必要な事なのではないかな?と思ってます。現にこの負の感情のお陰でゲーム製作に集中する事ができた訳です。しかし、夢を叶えてしまった今、最早そんな事はどうでもいいのです。何故か?これまで付き纏ってた負の感情がちっぽけに思うくらい達成感や優越感、幸福感などのプラスの感情が手に入ったからです。夢を叶えるってのはとても、とても幸せな事だったんです。この瞬間だけは、間違いなく全人類の中で一番幸せな人になってました。

"その後"のお話

序盤で述べたとおり、私にとってゲーム会社への就職は「最終目標」でした。ゴールです。ではゴールしたらどうなるの?上記の通り「プラスの感情で満たされる」という訳です。それと同時に、「そこで終わり」なんです。もう少し具体的に言うと、「次の夢なんてものは早々見つからなかった」訳です。

この日が終わった後、私は殆どゲーム製作をしませんでした。だって満たされてるから。負の感情なんて殆ど存在してない。こんな自分を見てると「ゲーム製作が好きだったからではなく、単にゲーム会社に就職したかったからゲームを作ってたのかな?」と考えるようになります。

今年6月に公開された映画「映画大好きポンポさん」でも同様な台詞が存在します。何となく見に行った映画でとても心を打たれました。だって今まさに満たされてるからゲームを作りたい!とならないもん。

これから私がどんな大人になって、どのようにゲーム会社の社員としてゲームを作っていくか、何も分かりません。ある意味私の"物語"はここで完結してしまいました。「夢物語の"夢"が叶ったら、"物語"が終わってしまった」という訳です。夢も物語も無くなってしまった私は、このまま何もせず来年の4月の入社日を迎えます...夢だった場所に、何も持たずに向かう事になりそうです...

""御伽原江良""という夢を見せられ、夢から覚めた話

はじめに

お久しぶりです、就活の闇に飲まれそうなマキアです。
今回は2年ぶりに技術記事以外の記事を書きたいと思います(にじさんじについて何も知らない人はこのブログを見る前にYouTubeにじさんじの動画を見てください)。

"Virtual To Live"での出会い

昨年11月、知人の影響で「にじさんじ」というVtuberグループに出会いました。にじさんじは沢山のライバーが所属しており、様々な活動をしています。また、各ライバーがユニットを組む場合もあり、私は最初に「さんばか」というユニットを見始めました。

さんばかは3人ユニットで、「リゼ・ヘルエスタ」「アンジュ・カトリーナ」「戌亥とこ」が形成しています。この3人のバランスが非常に良く、暇さえあれば動画を見るという生活を送ってました。

そんな中、12月ににじさんじの単独ライブ「Virtual To Live」が開催されました。にじさんじを知ってからまだ1ヶ月しか経っていない状態でしたので、出演者は戌亥とこしか知りませんでした。
ちなみにこのライブは、出演する各ライバーがカバー曲やオリジナル曲を歌うライブでした。

当日はバイトが入っていたので、ライブの様子を何となくツイッターで確認していました。各ライバーが歌って踊っている様子を実況しているツイートを見ながら、「にじさんじ凄いな」となってました。たちまちTwitterのトレンドに入り、盛り上がっている様子が当日見てなかった私にも伝わってきました。

しかしここで、音響トラブルが発生してしまいました。これは同時に私がVTuber、及びとあるライバーにのめり込むきっかけにもなりました。

Twitterもそのトラブルの話題が書き込まれており、何かヤバイ事が起きてしまった事だけは伝わってきました。

注意事項

お気づきの方も多いと思いますがこのトラブルにあったライバーは、「御伽原江良」です。という事で今回は御伽原江良についての記事となっております。また、本ブログは完全に個人的な意見です。もしかしたら気分を害する事を書いている可能性がありますのでご了承ください。

御伽原江良という人物について

本題に入る前に軽く御伽原江良がどのようなVtuberなのかを説明します。彼女はデビューして1ヶ月でキャラ設定を投げ捨てた事で炎上しました(実際はこれ+コラボ配信での飲酒配信での炎上)。今でこそキャラ設定と中身が違う事で炎上するVtuberはあまり見ませんが、当時はまだVtuberに対しての認識が「キャラになりきる人」でした。だから炎上した事は仕方なかったのかもしれません。

しかし、御伽原江良はここから這い上がっていきます。ほぼ毎日配信を行い、7月には登録者数10万人を達成しました。他にも新衣装で「灰被りのシンデレラ」から「魔法をかけられたシンデレラ」になり、当時とても話題になりました。

そして、御伽原江良を語る際に忘れてはいけないのが、しょぼんのアクションの耐久配信中に言い放った
「ああああああああゴミカスうううううう!!!!しねぇえええええええええええ!!!!」
という発言です。この発言はキャラ設定を投げ捨てた彼女にとても良くマッチしている発言だった為、凄くバズりました。

そんな中で御伽原江良は、上記の「Virtual to Live」に出演する事が決まりました。このライブ自体がにじさんじの中で注目度の高いライバーが数多く出演していた事もあり、非常に期待値の高いライブでした。そのライブに出演する訳ですから、彼女も配信の中で非常に喜んでいる様子でした。

そして、あのトラブルが御伽原江良に襲い掛かったのでした。

御伽原エラー

という事で上記のトラブルが発生した訳ですが、御伽原江良は直後のトークパートで明るく振舞います。大袈裟にあたふたし、それを戌亥とこが落ち着かせるという二人のファインプレーにより、ライブの空気はトラブルがあったと感じさせないほど盛り上がりました。

そしてその後は無事に全員が歌いきり、重大発表もあり、最高の盛り上がりでライブは終了しました。このライブでにじさんじはそれまで以上に注目されるようになりました。

が、御伽原江良はそこから2日間ほど消息を断ちました。いつもならしょうもない事をTwitterに呟き、明るく配信をする彼女の姿はありませんでした。私はそれまで御伽原江良に対してあまり興味がなかったのですが、その時はTwitterを開いては御伽原江良のツイートを確認する、という生活を送っていました。

そして2日後、ようやく彼女のツイートが更新されました。
「心配かけてごめん!すごい寝てた!w」
というツイートでした。「あー、気持ちを隠すのかな?」という内容で少し気になっていました。

その日の夜に振り返り配信が行われました。今までまともに御伽原江良の配信を見ていなかったのですが、その時は何故か配信を最初から最後まで見ていました。配信は中盤までライブの楽しかった事、面白かった出来事が語られました。このまま楽しい雰囲気が続くのかなと思っていましたが、配信終盤にあのトラブルについて語り始めました。

先に言っておきます。私は泣いてしまいました。御伽原江良の「強さ」にやられました。自分の目から涙が零れた事に気づき、驚いたのを今でも覚えてます。

御伽原江良は今まで数々の困難を乗り越えてきました。上記の炎上もそうですが、他にも沢山の困難が彼女に襲い掛かってきました。それを全て乗り越えた先のこのトラブルを、彼女は泣きながら「次は絶対にみんなにこんな思いをさせないから...本当に、本当に申し訳ない...」と語りました。果たして御伽原江良はこのトラウマとも言える困難を乗り越えられるのか、今後彼女はどのように成長していくのかと、私の中で非常に気になる存在になりました。

ファンサ

それから私は、御伽原江良の配信を追うようになりました。さらに、メンバーシップにも登録しました。有料コンテンツなので詳しくは言えませんが、Virtual to Liveの前後のメンバー限定配信は非常に感動する配信となっており、私はすっかり御伽原江良のファンになりました。また、3Dお披露目配信では、お願いダーリンのリベンジを無事果たし、非常に感動しました。

そんな中、「にじさんじ JAPAN TOUR 2020 Shout in the Rainbow!」というライブツアーが行われました。もちろん御伽原江良はこのツアーに参加しており、私はアルバイトを休んでネット配信を見ました。

Virtual to Liveの際のトラブル後という事もあり、御伽原江良がどのようなパフォーマンスをするか、沢山の方が注目していました。ライブ開始直後から会場が凄く盛り上がっていました。もちろん私も家で興奮しっぱなしでした。

そして遂に御伽原江良の出番がやってきました。一体何を歌うのか、どんなパフォーマンスをするか...と会場全体が注目している中、ネット民ならほとんど全員が知っている「バラライカ」が流れてきました。私はあまりにも完璧な選曲に思わず叫んでしまいました。それだけでなく、彼女の歌声、踊りのクオリティの高さに鳥肌が立ってしまいました。

他にも童田明治の初3Dお披露目だったりと、会場の盛り上がりは最高潮に達していました。そして遂に御伽原江良の2曲目が行われました。

歌った曲名は「ファンサ」でした。ファンサはHoney Worksの曲で、アイドルがファンに向けて思いを伝えるような曲調となっています。そして、アイドル活動の苦難や思いが歌詞に現れています。

そんな曲を御伽原江良が歌ったのです...こんなの涙無しには見れませんでした。まず歌詞が彼女に一致しすぎている点、まるで御伽原江良が実際にこの歌詞を書いたのではないかというレベルでした。また、彼女自信のパフォーマンスの凄さ、一つ一つに思いが込められている事が凄く伝わってきました。さらに最後のサビで見せた御伽原江良の涙。彼女自身もここまでくるまでに沢山の苦悩がありましたし、思わず感極まってしまったんだと思います。もちろん私も泣きました。

その後も、がぶりえらの新曲や童話組で最後に歌った「ふ・れ・ん・ど・し・た・い」等、最高のライブでした。

御伽原江良の活動頻度低下

ライブが最高な形で幕を閉じ、ここから御伽原江良の活動の第2章が始まるという時に、突然Twitterで不穏なツイートがされます。

「しばらく配信の頻度がすごく減ると思います。頑張ろうと思いましたが、。いつ元に戻るかもわかりません。嘘はつけない性格なので、心配してください。把握よろしくお願いします。」

いきなりこのツイートが投稿され、流石に私は困惑しました。今までほぼ毎日活動をしていた彼女に一体何が...という不安でいっぱいになりました。

メンバーシップも更新されず、ただただ不安になっていた私は、彼女が戻ってくるまでに全ての配信を見る事にしました。初期の頃の配信、メンバー限定配信、コラボ配信等、できる限り全ての配信を見ました。見ていくうちに、御伽原江良はクリエイターとして凄いな、私もこんなクリエイターになりたい、という気持ちになりました。

そこからの私は、彼女がTwitterで何か呟くだけで嬉しくなり、何も呟かなかった日は夜ご飯もまともに食べられないレベルで落ち込む、という生活を送るようになります。その期間、約3ヶ月です。コロナの影響も少しあったとは思いますが、少し鬱病になってたのかもしれません。

4月になると、彼女はTwitter

「あ!そうこっちで報告できてなかったけど4月中には活動頻度戻せそうなので今のうちにアーカイブ消化しといてください鬼のように配信が入ってきますので」

という投稿をしました。今まで彼女は当時の私が観測してきた中で嘘はついてこなかったと思います。遂に配信が鬼のように入ってくるのか、遂に私の不安が解消されるのかと、非常に嬉しくなりました。他にも

「ぷちふるとかいろんな活動が増えて忙しくなるから配信減るのかなとか遠くなったなって言う奴ら〜〜〜〜〜〜〜〜‼️‼️‼️‼️‼️私は前に3DリアイベZeppその他リアルでの予定が重なりまくった時期も毎日配信した猛者なので〜〜〜〜〜‼️‼️‼️そんなにヤワじゃないので〜〜〜〜〜‼️‼️‼️ご安心を〜〜〜〜〜‼️‼️‼️」

といった、杞憂民を煽るようなツイートもしていて遂に完全復活か、と本当に嬉しくなった事を覚えています。

戻ってきた...?

そうして4月がやってきました。無事に復帰配信も行い、完全復活と思っていました。しかし、以前の彼女と何かが違う...?という違和感を感じました。

違和感の一つとして、配信のドタキャンが増えたなと感じました。実際彼女は「petit fleurs」というユニットでCDデビューをしてましたし、とても忙しい中での配信業なので仕方ないかなと思っていました。

他にも、今まで毎日配信をするかどうかの告知をツイートしてきていた彼女が配信をするかのツイートをしない日が増えました。時折、狩野英孝の配信をリアルタイムで見てる旨のツイートをするが配信をするかは言わない(配信をしない)日もありました。

「キッズ」呼ばわり

5月、彼女はとあるコラボ配信に参加してました。もちろん私もリアルタイムで見てましたが、その中で彼女は「どうも〜、キッズにウケている御伽原江良でーす!」という自己紹介をしました。私は聞いてて非常にモヤっとしました。今まで応援してきた人達を一括りにして「キッズ」と表現したのです。何も思わない訳がありません。

それだけでなく、5月に入ってからは配信頻度が2月の配信頻度低下ツイートをした頃と変わらなくなりました。あの時の「そんなにヤワじゃないので〜〜〜〜〜‼️‼️‼️ご安心を〜〜〜〜〜‼️‼️‼️」というツイートを思い出しながら、一体何なんだ、俺は一体何を待っているんだ?という気持ちが湧いてきてしまいました。

そして6月...

6月に入ると、御伽原江良の配信は殆どなくなりました。メンバー限定配信でも(流石に有料なので詳しく言いませんが)、配信をする気がない旨を明かされました。

今まで私が御伽原江良に対して思っていた感情である、「彼女は頑張り屋、どんな困難も立ち向かっていく」というのが崩れる音がしました。あのZeppライブで歌ったファンサは一体何だったんだ?今まで見てきたメンバー限定配信は"嘘"だったのか...?という気持ちが湧いてきました。

これ以上はファンとして見ることができなくなりそうだった私は、メンバーシップを抜ける事にしました。一旦抜けて、以前の彼女が戻ってきたらもう一度メンバーになろう、そんな思いで抜けました。

虚しさが込み上げてきた誕生日配信

そして、問題の御伽原江良生誕祭の配信が行われました。この配信で私は「御伽原江良」という夢から醒める事になります。

去年の生誕祭では、沢山の人に祝ってもらい、非常に感動できる配信でした。しかし、今年は違いました。12時になるまで使い古した初配信ネタを語り続け、12時になり誕生日を迎えると沢山のスーパーチャットがコメントに溢れる中、意味不明なMADのような録音を垂れ流し(その間彼女自身は殆ど何も喋らず)、画面上を真っ暗にした後「お誕生日おめでと私...ハハハハハハハハハハハハハハハハ!!(そのまま配信終了)」という、正直視聴者を馬鹿にしてるようにしか感じられない配信を見せられました(私はこの記事を書く為にもう一度見たのですが、正直虫唾が走りました。二度と見ないつもり)。

この配信の後、私の公開垢のTLで一人熱心な御伽原江良のファンがいたのですが、連投ツイートでお気持ち表明をしていました。私も同じ気持ちで、とても虚しい気持ちになりました。

夢から醒めた私...

という経緯で、私は完全に御伽原江良を追う事をやめました。現在彼女は懸命に活動をしていると思います。見てないので分かりませんが、彼女ならもう一花咲かせるかもしれません。また、私がこのような気持ちになっていますが、他の方は私と違う感想になるかもしれません。気になった方は是非御伽原江良の動画や活動を見てみてはどうでしょうか?

最後に

私は夢から醒めた後、就活に力を入れる事ができました。今のところ上手くはいってるかなという感じなので、逆に夢から醒ましてくれてありがとうと思っています。それ以上の感情の方が大きいですが...

といった感じで今回の記事は終わりです。就活にメンタルをやられてて締め切り2時間前に書き始めてるので拙い文章になってしまいましたがご容赦ください。

次回はギープです。赤い何かについて書くらしいです。楽しみにしてます。

大学が水没してアトランティス大学になったのでゲームを作った話

 

 

この記事はTCU-CTRL場外乱闘 Advent Calendar 2019 - Adventarの2日目の記事です.

1日目は誰も担当してないので私が最初です。

 

 

 

 

10月10日、台風襲来。

はい、幣学が台風で沈みました。東京アトランティス大学になっちゃいました。

この台風の影響で大学は2週間休校になりましたし、私たちの部活のメインイベントである学祭も中止(延期じゃないです、中止です)になりました。学祭の為に頑張って作ってたゲームもある意味無駄になっちゃいました。

 

 

突然降ってきた秋休み

上記の通り学校が水没したため、2週間の秋休みが降ってきました。このせいで後期前半の授業がクソ雑魚になったのは内緒。まぁつまり2週間超暇になったんですよ。

最初の2〜3日はずっと布団に篭ってました。当たり前だよなぁ。ただ流石に3日何もしてないと自己嫌悪に陥っちゃうんですよね。

 

 

東京アトランティス大学の台風時のネタについて

以前から時事ネタをゲームにするのが趣味だったのもあり(某車会社の会長等)、ゲームの題材として使おうとなりました。ただこのご時世、下手に炎上させると面倒臭いのでみんなが不快にならないようなゲームを考えなければいけませんでした。

 

 

ゲーム案提供者の登場

ゲームの案も浮かんでこないし、このままこの計画も無しにするしかないか...と嘆いてたところに救世主が現れました。荷札君です。彼が「土嚢をネタにすればいいんじゃないの?」と提案してくれたお陰でゲーム案が浮かんできました。

 

そういえばまだ東京アトランティス大学が台風の日にどんな状態だったか書いてませんでした。何とこの大学、あれだけ生徒に台風前日と当日にメールで「危険なので学校に立ち入り禁止です」と送ってたのにも関わらず、

 

水没対策何もしてなかったんです!!

 

この大学、土嚢置いてなかったんですよ!w

 

しかもそれだけじゃなく、台風の次の日の朝に大学を確認しに行ったら何故か土嚢が置いてあったんです!(しかも数が少なすぎるw)

 

つまり、東京アトランティス大学は水害対策してなかった証拠を隠滅してたんですよw

彼はこれをネタにすればいいのでは?と提案してきたんです。即決でしたね

 

 

いざ制作

時事ネタをゲームにする時に一番重要な事は、「時期を逃さない事」です。 という事で制作開始から3時間で制作しました。クオリティはお察しになりました(言い訳)。作ったゲームをTwitterに公開した結果が以下になります。

 

 投稿直後にバイトをしてたのですが、終わった後にTwitterを確認したら想像の10倍いいねやRTが来てました。ありがとうございます。

 

 

終わりに

今後も炎上しないように注意しつつ時事ネタを題材としたゲームを作成していきたいと思ってます。

次回は荷札です。楽しみにしてます。

塾講師バイトの闇

 

この記事はTCU-CTRL場外乱闘 Advent Calendar 201820日目の記事です.

前日はフミノさん が担当してくれています.

fum1n0.hatenablog.com

 

塾講師って楽にお金稼げるよね!(大嘘)

実際個別塾や家庭教師などはコスパ良いと思うんですよ。授業開始15分前に行ってその場でちょこっと準備して、授業終わったらすぐに帰れて。

 

ただし集団塾、テメェはダメだ。

 

ということで私の経験談から如何に「集団塾」のコスパが悪いかを説明します。

 

 

 

初まりからおかしかった集団塾バイト

某集団塾(以下ジョン塾とする)の応募をみて最初に事務の方で応募したんです。私にとって初めてのバイトだったので特に何も調べずに応募しちゃったんです。(ネットで少し調べればブラックだとすぐに分かる)

いざ面接に臨んだのですが、最初に言われた言葉が

 

「塾講師してみません?」

 

ふぁ⁉︎ 私が応募したのは確か「事務」だったはず。

しかし初めてのバイト面接だった私は「是非お願いします!」と快諾してしまいました…

 

まるで宗教のような教育

採用されてから少しググったところ、「ジョン塾は宗教のような場所」「バイトにはきつすぎる」等あまり評判はよろしくない様子。いざ出勤してみると自分の常識をひっくり返されました。

・社訓を覚えさせられ、ミーティングの時に暗唱させられる

・生徒たちの前でまるで部活動のような授業前ミーティングをさせられる

・研修は強制参加で声が小さかったりすると何度もやり直しさせられる

・シフトは勝手に決められて、時間も学校を早退しないと間に合わない

・週4〜6出勤

 

…これってバイトのすることなんですかね? まあここまでは許せました。でもこれだけは許せませんでした。

・授業前準備は給料が出ない

これが後々響いてきました。実際これが原因でやめましたし。

 

授業は「ルールを守れないやつには基本何を言ってもいい(死ね等は流石にダメ)」という体育会系の部活動のような雰囲気。しかも部活動よりタチが悪いのが、基本親が子供を勉強させるために通わせているので親から「キツイこと言って構わないので勉強させてください」等を言われるんです。

私はキツイ言葉を言いたくなかったので最後まで罵倒の言葉は使いませんでしたが、他の先生はなかなかキツイ事を言ってましたね。

 

地獄の夏期講習

塾バイトを始めて3ヶ月、段々と塾講師に慣れてきたところで夏期講習が初まりました。バイトの先輩がヤバイヤバイ言ってたのでどれほどやばいのか…

結論から言うと、ヤバすぎました。(語彙力)

まず授業時間は3時間半。210分です。

思い出してください、皆さんの講義の時間は何分ですか?

100分ですよ?

3時間半とか集中し続けられるわけがないんです。

あ、言い忘れていましたが、ジョン塾は講師用の椅子が教室に存在しません。

つまり3時間半教え続けるんです。

ちなみに1コマではなく、3コマです。(インターバルは10分〜30分程度)

おかげで1週間で8万稼げました(笑)

 

夏期講習の終盤で代行授業を頼まれました。

正直言います。もはや動物園でした。

ここだけは授業持ちたくない、そう思いました。

 

そしてフラグ回収…

夏期講習が終わり、ようやく通常授業に戻るというタイミングで突然担当クラスを増やされました。

なんと夏期講習で代行したあの「動物園クラス」。

 

私の前の担当に引き継ぎをしてもらったのですが、教科書とシラバスを渡されて終了。

 

お前引き継ぎって知ってるか???

 

 

この「動物園クラス」、実は中学受験のクラスなんです。問題めっちゃむずいんです。

 

つまり予習をしなければいけないんです。上でも書きましたが、授業準備の給料はないです。予習時間は1時間を超え、週に3回授業がある。授業後も1時間くらい生徒対応をさせられます(もちろん給料は出ません)

 

他の先生達も口を揃えて「ここのクラスだけは担当したくないし代行も頼まないで」というような所なんです。

 

割りにあってなさすぎるぜ…!

大学生の私に授業準備をする余裕などありません。しかも小学5年生が相手で暴言を吐かれるのは当たり前、という状況だったので上司にそこの授業を辞めさせて欲しいと相談しました。

 

認められませんでした。少し違いました、元々の私の持っていた授業を変更させられました。正直動物園クラス以外は大変だけど生徒達の信頼も得ていたので、変更はしたくありませんでした。

 

1ヶ月間上司に訴え続けました。変更してくれと。でも変更されるのは他の授業。

 

「マキア君キツそうだから、コマ減らすね〜。だからここのクラスは頼んだよ!」どんなに相談してもこの答えしか帰ってきません。

 

上司もわかっていたのです。この動物園クラスはやばいと。

 

精神的にもやばくなってたのでバイトを辞めることを決意しました。上司に辞める旨を伝えたら、

 

「今のジョン塾の状況わかってるよね?それと、契約書に1ヶ月前に辞める旨を伝えないと辞められないって書いてあったよね?結論から言うと辞めれない。」

 

と言われました。ちなみに法律でバイトを辞める意思を2週間前に見せたら辞めることができると明言されてます。私はブチギレるギリギリのところで我慢して上司の話が終わるのを待ちました。

ようやく終わって私のターンになった瞬間に、校長が現れました。校長に辞める旨を上司の目の前で伝えたところ、快諾してくださりました。

 

まぁタダでは終わらせませんでした。お別れの挨拶で、校長に今までの上司の行動、引き継ぎをしないこの状況、全て話しました。バイトの後輩に後で聞いたところ、引き継ぎの仕方等改善されたそうです。私のいた時に変わってくれればなぁ…

 

そして現在…

ジョン塾をやめて今なんのバイトをしてるかというと、個別塾で働いています。ホント学ばないなお前

でも集団塾と違って、すごく楽です。生徒もいい子ばかりですし、何より私の予定に合わせられます。バイトなんて所詮バイトなのでバイトに振り回されるのはおかしいと思うんです。(個人の見解) 

終わりに

いかがでしたか?集団塾のヤバさが少しでも伝わっていれば幸いです。そしてこの記事を読んだ方はくれぐれも集団塾の講師バイトをしないで欲しいです。私と同じ思いをして欲しくありません。

 

…この記事面白いのか?

 

今回初めての投稿だったので拙い文章になってしまいましたがお許しください。

 

次回ははいじあさんです。楽しみに待ってます。